TSH、北陸電機商会の基幹システムのCOBOL to COBOLマイグレーション事例を公開 〜システムの操作性、業務フローはそのまま、プラットフォームを刷新、資産の活用と業務効率を維持〜
プレスリリース
ITサービスの提供を行う東京システムハウス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:林 知之、以下当社)は、株式会社北陸電機商会(本社:富山県富山市、代表取締役社長:稲田 祐己、以下北陸電機商会)が使用する総合オンライン基幹システムを「MMS/ AJTOOL」を用いて、マイグレーションした事例を2023年9月7日に発表します。
導入の背景と目的
北陸電機商会では、電材業界の慣習に対応して自社開発した「Hokurikudenkishokai Online Totalシステム(以下HOTシステム)」と呼ばれる総合オンラインシステムを活用しています。これまでCOBOLベースのオフコン資産をオープン環境で動かす東芝製フレームワークTPcareを利用して運用していましたが、TPcareがサービス終了となり、システム移行が不可避な状況となりました。同社では、業務の流れが極力変わらないことを優先し、40年近く蓄積してきたソフトウェア資産を活かすCOBOL to COBOLのストレート移行を選択しました。今回、MMS/ AJTOOLを用いてMicro Focus Visual COBOLへ移行したことで、従来の業務の流れを大幅に変更することなく、稼働できています。
MMS/ AJTOOL選定に至る経緯について
従来のシステムは、自社開発した業務体系の流れに沿ったシステムであったため、移行することでシステムを利用する現場が混乱することは避けたいと考えていました。そのため、スクラッチ開発やパッケージシステムで業務を組み替えるのではなく、COBOLに移行させる方がスムーズにいくと考え、COBOL to COBOL の移行を決断しました。
MMS/ AJTOOLを選定した理由は、画面と入力操作の再現力です。HOTシステムでは、システム内で多くの画面を使用していた他、入力操作の決まりごとが多くありました。画面と操作性は業務効率向上のカギであったため、移行においてもその継承を望んでいました。MMS/ AJTOOLはどちらの再現性も高く、選定のポイントとなりました。
また、画面と業務ロジックを変えずに移行できる点も選定理由のひとつです。オフコン型COBOLのオンライン処理は、業務処理と画面のI/Oが連動しています。オープン系のWebシステムに移行する場合、再構築が必要になるため、不具合が混入しやすくなるというリスクがあります。しかし、AJTOOL Online Frameworkを活用することにより、COBOL資産をそのまま活用でき、従来の画面系パラメータをそのまま生かすことができました。
▼導入事例の詳細
https://www.tsh-world.co.jp/mms/case/hokuriku/
今後の展開
2022年7月、新システムは無事本番稼働を果たし、システムパフォーマンスの大幅向上と周辺システムとの連携性・柔軟性アップという大きな効果を享受しています。今後は、更にシステムの利便性向上を図っていく予定です。
製品について
◆メインフレーム・マイグレーション・サービス(MMS)について
メインフレーム上のCOBOLで構築されたアプリケーションをオープンプラットフォーム上で稼動させるための移行サービスです。COBOL資産活用とJavaリライトの両方式での移行に対応しています。
URL:https://www.tsh-world.co.jp/mms/
◆AJTOOLについて
COBOL、JCL、オンライン、帳票ツール、運用監視ツール、OLTPといったシステムを構成する各要素をオープンシステム上で結合するための実行基盤です。
URL:https://www.tsh-world.co.jp/mms/ajtool/
【本件に関する問い合わせ先】
東京システムハウス株式会社 広報 原口
E-mail:pr_info@tsh-world.co.jp
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