opensource COBOL 4Jによるマイグレーションサービスを開始! ~既存のCOBOL資産をJavaで刷新~

プレスリリース

ITサービスの提供を行う東京システムハウス株式会社(以下、TSH)は、既存のCOBOL資産をJavaで刷新できるopensource COBOL 4Jによるマイグレーションサービスの提供を2020年8月より開始します。

「opensource COBOL 4J」について

opensource COBOLは、OSSコンソーシアム(東京都品川区 会長 ビイガコーポレーション 代表取締役社長 山崎 実)が、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)のCOBOLコンパイラ「OpenCOBOL」を、日本特有のビジネス環境に即したカスタマイズやメンテナンスを実施して、2012年よりリリースしているCOBOLコンパイラです。COBOLプログラムをCに変換し、プラットフォーム上のCコンパイラでバイナリを生成します。

opensource COBOL 4Jは、COBOLプログラムをJavaに変換する方式の新しいプロジェクトです。変換されたJavaプログラムをプラットフォーム上のJavaコンパイラでビルドしてバイトコードを生成します。このプロジェクトは、2019年6月より開発が始まり、2020年7月1日に「opensource COBOL 4J 開発者版」をGitHub(ギットハブ)でOSSとして公開しました。


図1. opensource COBOL 4J概念図

ソースコードには、下記URLからアクセス可能です。
https://github.com/opensourcecobol/opensourcecobol4j

TSHは、OSSコンソーシアム オープンCOBOLソリューション部会に2012年に入会し、コミュニティ活動やオープンソース開発を通して、基幹システムでのOSSの普及・促進に取り組んでいます。

「opensource COBOL 4J によるマイグレーションサービス」について

【背景】

レガシーシステムを抱える企業は、データの有効活用とデジタル技術の導入によるDX推進のため、そのブラックボックスを紐解いてオープン化することを急いでいます。最近は、長年保守をしてきたCOBOL技術者の引退などから、将来、システム維持が困難になるリスクの対策として、Javaのような技術者を確保しやすい言語での刷新を求める企業も増えています。

そこでTSHは、これらの課題の解決策として、既存のCOBOL資産をJavaで刷新できるopensource COBOL 4Jによるマイグレーションサービスを提供します。

TSHは、長年、レガシーシステムの資産分析とシステム移行を体系化した「メインフレーム・マイグレーション・サービス(以下、MMS)」を提供し、実績を積み重ねてきました。これまでのMMSは、COBOL資産活用ソリューションが中心でしたが、今回、opensource COBOL 4Jに対応することで、COBOL資産活用とJavaリライトの両方式の提供が可能となります。企業内で稼働中の他のJavaアプリケーションとの親和性の向上を図ることができるほか、企業システムでの利用が進むクラウドへのCOBOL資産の移行はもちろん、COBOL資産からクラウド上のサービスへの連携が容易になり、デジタル技術の導入やデータ活用が推進できます。

【サービス概要】

本サービスは以下の3つのメニューで構成されています。

1. マイグレーションサービス … これまでのMMSを拡張し、レガシーシステムやオープン系に残るCOBOL資産をopensource COBOL 4JでJavaに移行するサービスです。資産分析からシステム移行までをトータルにご支援いたします。

2. サポートサービス … OSSであるopensource COBOL 4Jの利用者向けのテクニカルサポートを提供します。お問い合わせに応じて、使い方や導入方法、技術情報の提供、障害調査、バグフィックスなど、専門サポートエンジニアとデベロッパーによる技術支援を行います。

3. 連携ツールの提供 … opensource COBOL 4Jに対応したAJTOOL(TSHが開発・提供するオンラインやバッチの実行基盤)やDB連携ツール、統合開発環境を用意しています。2020年11月以降、順次リリースします。

提供開始は2020年8月より、提供価格は個別見積です。

今後も、TSHは本サービスの強化と、OSSコンソーシアムでのコミュニティ活動を通してopensource COBOL 4Jのバージョンアップに取り組むとともに、各種サービスと組み合わせ、お客様のITシステムの発展とDXの推進に貢献していきます。

 

【本件に関する一般・企業からの問い合わせ先】
東京システムハウス株式会社 マイグレーションソリューション部
E-mail:mms@tsh-world.co.jp

【本件に関するメディアからの問い合わせ先】
東京システムハウス株式会社 広報 原口
E-mail:pr_info@tsh-world.co.jp