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食物アレルギーの表示について (マカダミアナッツ追加、まつたけ削除)

コラム

食物アレルギーとは、食物を摂取した際に、身体が食物に含まれるたんぱく質等(アレルゲン)を異物として認識し、自分の体を過剰に防御することで、かゆみやじんましん、嘔吐などの症状を起こすことをいいます。

 

【主な食物アレルギーの症状】
軽い症状:かゆみ、じんましん、唇や瞼の腫れ、嘔吐、喘鳴
重篤な症状:意識障害、血圧低下などのアナフィラキシーショック

 

本記事では、令和6年3月28日に改正された内容(マカデミアナッツ追加、まつたけ削除)について紹介します。

推奨表示にマカダミアナッツが追加、まつたけが削除

アレルゲンとは、食物アレルギーの原因となる物質のことで、表示義務のある「特定原材料」と、表示を推奨する「特定原材料に準ずるもの」に分けられます。食物アレルギーの発症数の割合が多かったり、重篤な症状が現れやすい「特定原材料」は8品目、「特定原材料に準ずるもの」は、20品目あります。

 

令和6年3月28日、食品表示基準の一部が改正され、「特定原材料に準ずるもの」に「マカダミアナッツ」が追加され、「まつたけ」が削除されました。本改正により、「特定原材料に準ずるもの」は、品目数は20品目と変わらないものの、「アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マカダミアナッツ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン」となりました。

 

「特定原材料に準ずるもの」のため、表示を義務化するものではありませんが、可能な限り速やかに対応することが望まれます。

 

【参考】
食物アレルギー表示に関する情報
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy

「食品表示基準について」の一部改正について
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms201_240328_05.pdf

まとめ

食物アレルギーの表示は、アレルギーがある方にとってとても重要な情報のため、事業者は健康危害防止のため、適切に表示を行うことが重要です。今回の改正は、表示を義務化するものではありませんが、消費者やお客様よりアレルギーに関する問い合わせがあった際に、回答できる必要があります。

 

また、今後も食品の表示に関する法令改正は行われます。その際に、原料規格書の再確認や表示の再作成が必要となり、担当者が業務過多に陥るケースも少なくありません。これらの解決策として、情報のデータベース化は有効な手段となります。法令改正に迅速に対応できる体制を構築することは、会社の信頼にも繋がるでしょう。