【食品品質管理用語】食品栄養表示とは? 2023年12月8日コラム 2020年4月1日から新たな食品表示法が完全施行となり、容器包装に入れられた一般用加工食品及び添加物には、原則栄養成分表示が義務化されました。(一部省略規定あり) 本記事では、栄養成分表示、表示ラベルをシステムにするメリットについてご紹介します。 【参考】消費者庁 栄養成分表示についてhttps://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/nutrient_declearation/ Contents1. 栄養成分表示とは2. 栄養成分表示作成における課題2.1. 栄養成分表示作成の負荷2.2. 表示に記載されている内容に誤りがあった際のリスク2.3. 食品表示法への対応3. 栄養成分表示、ラベル作成の課題を「TOREPAS」で解決3.1. 栄養成分表示を簡単に作成3.2. 安心の承認フロー、属人化解消3.3. 業務の効率化4. まとめ 栄養成分表示とは 栄養成分表示とは、食品の包装に書かれた「熱量(エネルギー)、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量」などの表示のことを指します。 2020年4月1日から新たな食品表示法が完全施行となり、容器包装に入れられた一般用加工食品及び添加物には、原則栄養成分表示が義務化されました。(一部省略規定あり)食品に含まれる栄養成分に関する情報を明らかにすることで、消費者は適切な食生活を実践することができます。 ◆ 表示が義務付けられている栄養成分熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量で表示) ◆ 表示が推奨されている栄養成分飽和脂肪酸、食物繊維 ◆ 任意で表示されている栄養成分ミネラル(亜鉛、カリウム、カルシウムなど)、ビタミン(ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンCなど)など 【参考】消費者庁https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/assets/food_labeling_cms206_20210318_01.pdf 栄養成分表示作成における課題 栄養成分表示作成の負荷 システム導入していない場合、表示内容をExcel等で算出しているケースが多く、法令対応や新商品販売時等の場面において、大きな負荷がかかります。 また、食品表示法について正しく理解しておく必要があるため、作業担当者が限定されてしまう(属人化)になりやすい業務とも言えます。 表示に記載されている内容に誤りがあった際のリスク 表示ラベルのミスは商品の回収といったことだけではなく、会社の信用問題にも繋がるため、注意が必要です。業務担当者にとっては、心理的負荷が高い業務ですし、チェック作業に膨大な時間がかかっているケースも多いです。また、どんなに注意を払ってもヒューマンエラーを完全に防ぐことは難しく、不安が生じます。 食品表示法への対応 食品の内容表示を法令に沿って正しく行う必要があり、改正のたびに情報収集やラベルへの反映が必要となり業務負担となってしまうことも。また表示の作成は、属人化してしまうことが多いため、リスクも生じます。 栄養成分表示、ラベル作成の課題を「TOREPAS」で解決 栄養成分表示を簡単に作成 原料規格書情報から原材料表示作成・栄養成分計算を簡単に作成することができます。栄養成分計算は、原料規格書の規格値を基に商品の栄養成分値を計算して自動算出でき、100g当り、1個重量当たりなどでも自動算出が可能です。また、原材料の多い順番に表示が作成されるため、並べ替え等も不要です。 安心の承認フロー、属人化解消 原材料表示作成・栄養成分計算に必要不可欠な原料規格書は、最新管理や定期的な更新も必要となりますが、購買部門などで担当者が行っているケースが多いと聞きます。原料規格書収集システム上に承認フローが含まれているため、表示作成における社内確認をスムーズに行うことが可能です。承認日や承認者の管理、ステータス管理を行うことで、安心して表示ラベルが作成できます。また、システム化されることで、表示作成やチェック作業の属人化解消につながります。 業務の効率化 仕入先からの原料規格書回収業務をシステム化することで、栄養成分表示、表示ラベル作成時に使用するデータに反映することができます。また、ラベルプリンターと「TOREPAS」を連携させることで(ラベル発行機能)、製造部門にラベルデータをCSV連携するだけでラベルシールの印刷が可能です。 まとめ 原料規格書の情報を管理することで、ラベル作成時のミス軽減や、食品表示法へのスムーズな対応、作業の効率化を実現できます。また、人手不足の解消、労働環境の改善などにも効果を発揮するでしょう。 システム化にあたって「最初の原料規格書の回収・登録が大変そう…」とお考えの方もいらっしゃると思います。確かに最初の登録作業やフロー構築部分は、時間と労力がかかる作業です。しかし、一度フローを確立し、登録が済めば今後の業務は効率化されます。原料の回収、商品仕様書の提出、ラベル作成等で課題を抱えている方は、ぜひシステム化をおすすめします。