Wagby お客様導入事例1 株式会社ベスト様

Wagby採用の背景と経緯

株式会社ベスト様では、WindowsServer2003のサポート切れを機に、ASP.NETで構築していた「代理店様向けWEBシステム」の再構築を検討しましたが、計画していた予算を大幅に超える費用がかかることが判明し行き詰っていました。

そこで、同社ではNECオフコンのマイグレーションを依頼した東京システムハウス株式会社（以降、TSH）に相談したところ、株式会社ジャスミンソフトが開発する超高速開発ツール「Wagby」を利用した提案があり、予算内でシステム再構築を実現できる兆しが見えてきました。

株式会社ジャスミンソフトの「Wagby」は、外国製の超高速開発ツールが多い中、日本国内で開発している数少ない開発ツールです。GUI画面で必要項目を設定しデプロイすることでJavaのプログラムソースを自動生成、そのソースを自由にカスタマイズできると言う優れた特徴を持ちます。もちろんクラウド上でのサービス提供も可能です。外国製の開発ツールの場合、日本のビジネス習慣にあわないことも多く、実業務とのギャップを埋めることに苦労しますが、「Wagby」の場合はそのような心配がいりません。

株式会社ベスト様が抱えていた課題

システムの再構築が必須となっていた株式会社ベスト様が抱えていた課題は、

• ASP.NET技術者不在によるシステム維持
• 現行システムのドキュメントがない
• 高額なシステム再構築費用

と言うことでした。ドキュメント不足の場合、マイグレーションにより、ブラックボックス化したシステムをストレートコンバージョンする方法を取ることが多いですが、それでは次の再構築時に同じ課題を抱えることになります。また、マイグレーションと言う選択をするにも予算的に大きな乖離があり、技術者不足と言う課題も解決されません。そこで、株式会社ベスト様ではTSHより提案のあった超高速開発ツール「Wagby」の利用を真剣に検討し採用に踏み切りました。他にも同等の超開発ツールがありましたが、最終的に「Wagby」を選定した理由は、

• ライセンス費用が予算内であった
• 業務システムに特化した作りができる
• カスタマイズに柔軟に対応できる

と言うことでした。国内で開発しているため、困った時に迅速なサポートを受けられるという安心感もありました。

【再構築のイメージ】

開発中に発生した課題と対策

今回、対象となるシステムの規模は画面数が18、DBのテーブル数が23、帳票数が2です。スクラッチで再構築した場合、約20人月と言う見積もりが出ていました。この規模のシステム構築を、「Wagby」の習得期間も含め10カ月でリリースする計画で、現行システムの画面イメージはできるだけ変更せず踏襲することが目標です。このような条件のもと「Wagby」の習得、プロトタイプの作成作業が始まりました。

プロジェクトがスタートすると、標準機能だけでは対応できない以下の課題が発生しました。

1. ①現行システムと同等の画面にできない
2. ②実現できないロジックがある
3. ③現行システムのDB構造が複雑で連携が難しい

しかし、これらの課題に対し「Wagby」の自由にカスタマイズ可能と言う特徴を活かし

1. ①CSSとJSPカスタマイズで対応
2. ②JavaScript・jQueryで実装
3. ③VIEW・Triggerで対応

とすることで無事に解決することができました。そして、標準で備える「ポータル」や「サジェスト」を利用することでシステムの利便性や検索機能が向上し、より使いやすいシステムに仕上げることにも成功しました。

現行システムでは、設計書がないことも一つの課題でしたが、「Wagby」ではシステム構築を行う中で設計書も自動生成されるため、画面のハードコピーを貼り付ける等の作業はありますが、設計書作成の工数を削減できます。その効果も伴い、システム構築全体をみても、費用面を含めプロジェクト開始時に立てた計画通りに推進することができました。また、システムリリース時にありがちな障害発生も、設定漏れによるバグはありましたが、ロジックの不具合によるエラーが０件だったことも特筆できます。

「Wagby」はJavaソースが生成されるため、Javaの開発経験がないこともプロジェクト開始時の懸念材料でしたが、それが問題として突出することもありませんでした。

株式会社ベスト様では、今後、他の既存システムに関しても、「Wagby」を使った再構築を検討していく予定です。

【新旧画面イメージ】

【お客様プロファイル】

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