「RPA技術による食品業界の新しい可能性」 2023年11月24日コラム 現代のビジネス環境は急速に変化しており、特にデジタル技術の進化は産業全体に大きな影響を与えています。そのなかでも、RPA(Robotic Process Automation)技術は、業務の効率化や自動化の分野で注目を集めています。RPAとは、ソフトウェアロボットを用いてルーチンワークや繰り返しの作業を自動化する技術のことです。 今回は、RPA技術が食品業界にもたらす新たな可能性について探求していきます。 Contents1. TOREPAS on DAPとRPAの組み合わせ2. 具体的な導入メリット3. まとめ TOREPAS on DAPとRPAの組み合わせ TOREPAS on DAPは、食品業界における品質管理と業務効率化を革新的に支援するサービスです。このサービスは、品質情報管理システム「TOREPAS」とRPA(Robotic Process Automation)技術を融合させることで、食品企業の多岐にわたる業務プロセスを自動化し、スムーズな情報共有と効率的な作業の実現を可能にします。 原材料規格書・配合・商品規格書の情報をデータベース化し、社内における情報共有・原材料表示作成・商品規格書作成などが効率的に行えます。登録したデータは、品質管理部・開発部・工場・営業部門など社内共有できるため、それぞれのニーズにあったデータ活用ができます。 TOREPAS on DAPの主な特長は以下の通りです。 1. 原材料規格書のデータベース化と自動化TOREPAS on DAPは、仕入先から提供されるEXCEL原料規格書を直接取り込み、データベース化します。規格書のやり取りをEXCELで行うという現状の業務を大幅に変更することなくシステム化することができます。これにより、膨大な原材料情報を効率的に管理し、必要な情報を抽出して自動的に原材料表示を作成することができます。従来の煩雑な作業が劇的に簡素化され、作業効率が向上します。 2.検索機能と情報管理の強化TOREPAS on DAPは、条件検索機能を搭載しているため、登録した原料や該当する原料が使用されている商品に関する詳細な情報を簡単に検索できます。さらに、過去の履歴やデータの相違箇所を比較することも可能です。これにより、情報管理がスムーズに行え、正確な情報の把握が容易になります。 3. 原材料表示と栄養成分の自動作成TOREPAS on DAPは、配合情報と原料情報データベースを元に、原材料表示や栄養成分の計算を自動化します。これにより、正確な原材料表示を迅速に作成するだけでなく、栄養情報の計算も簡単に行うことができます。これにより、製品のラベリング作業が容易になります。 TOREPAS on DAPは、テンプレート設定機能を通じてさまざまなレイアウトの商品規格書を簡単に出力できます。また、他社システム形式に情報をアウトプットすることも可能です。これにより、得意先の要望に合わせた出力形態に対応し、効率的な情報共有が実現します。 具体的な導入メリット RPA技術を食品業界に適用した場合、具体的にどのようなメリットがあるかを見てみましょう。 原材料規格書の管理と更新作業が多大な時間とリソースを要している現状がある場合、TOREPAS on DAPとRPA技術の導入により、自動的に原材料規格書をデータベース化し、必要な情報を抽出して原材料表示を作成することができるようになります。 これにより、作業時間の削減と正確性の向上が実現され、品質管理の質も向上します。 また、別の例として、1つ自社商品を複数の取引先指定帳票へ商品情報を記入するケースがあります。従来は手作業で行われていたこの作業も、TOREPAS on DAPとRPA技術を活用することで自動化され、出力時間が大幅に短縮されます。さらに、TOREPAS BANKを使用してファイルのダウンロードや取込作業も自動化され、業務プロセス全体がスムーズになるでしょう。 まとめ RPA技術は食品業界に新たな可能性をもたらしています。 TOREPAS on DAPの導入により、食品企業は煩雑な業務を効率化し、品質管理や商品開発の質を向上させることができます。RPA技術は繰り返しの作業やルーチンワークを自動化する力を持ち、食品業界の生産性向上に貢献します。 これからの食品業界は、RPA技術とデジタル化の組み合わせによって、より効率的なものとなるでしょう。「TOREPAS on DAP」の活用によって、煩雑な原材料管理や商品表示作業から解放され、RPA技術との組み合わせにより、効率性を上げることが出来ます。 詳細は以下のリンクからご覧いただけます。 https://www.tsh-world.co.jp/torepas/torepas/