【セミナーレポート・資料ダウンロード可】OSSコンソーシアム オープンCOBOLソリューション部会主催「opensource COBOL活用セミナー」

お知らせ

2023年5月13日(金)にOSSコンソーシアム オープンCOBOLソリューション部会主催「opensource COBOL活用セミナー」が開催されました。OSSコンソーシアムオープンCOBOLソリューション部会は、基幹システムにおけるOSS化の普及・促進を目的に活動し、OSS COBOLのOpenCOBOL (*) 1.1 pre-releaseをベースとした既知のバグや未実装機能などの情報を共有しています。また、定期的にセミナーを開催し、COBOLユーザーにとって有用な情報の発信、最新事例の紹介を行っています。

今年は、オープンCOBOLソリューション部会の活動内容に加え、opensource COBOLシリーズの製品紹介、そして実際にそれらを適用して業務システムを運用している企業より事例の紹介を行いました。

本記事では、当社社員の発表概要をレポートいたします。ページ下段より当日の「 資料ダウンロード 」が可能です。

(*) OpenCOBOLは、日本医師会総合政策研究機構 ORCAプロジェクトで開発が始められ、その原作者は西田圭介氏である

 

■プログラム詳細

講演タイトル 講演概要 講演者
オープンCOBOLソリューション部会のご紹介 OSSコンソーシアム オープンCOBOLソリューション部会の活動内容について、ご紹介いたします。
OSSコンソーシアム 理事
OSSコンソーシアムオープンCOBOLソリューション部会リーダー
比毛 寛之(東京システムハウス株式会社)
開発者が語る opensource COBOL 実際に開発に携わっているコミッターのメンバーより、opensource COBOL、GnuCOBOL、opensource COBOL4Jについてご紹介いたします。
OSSコンソーシアム オープンCOBOLソリューション部会
井坂 徳恭(東京システムハウス株式会社)
坂本 優太郎(東京システムハウス株式会社)
opensource COBOL こんな風に使ってます opensource COBOLの使用例として、実際にデモ環境で動かしてみます。伝票発行画面と帳票出力について簡単にご紹介します。
OVOL ICTソリューションズ株式会社
システム開発本部 IT技術サポート部
部長
佐々木 堂至
どうする!?レガシー資産
(事例紹介・2度のマイグレーション奮闘記)
弊社は同一基幹システムを2度の大規模マイグレーションを経て、2,000本以上のopensource COBOLプログラムを現在も保守運用しています。今回はその事例についてご紹介します。
サン情報サービス株式会社
東京支社長 兼 営業部長
佐々木 聡
OSSを活用したレガシーマイグレーション 弊社では長年、opensource COBOLシリーズを中心にOSSを組み合わせたマイグレーションを推進しています。本セッションでは、移行方式のMMS(Mainframe Migration Service)と実行基盤のAJTOOLについてデモンストレーションを交えてご紹介します。
東京システムハウス株式会社
マイグレーションソリューション部
島田 桃花
OSSコンソーシアムの紹介 OSSコンソーシアム
顧問
山﨑 実

 

 

プログラム01
オープンCOBOLソリューション部会のご紹介

OSSコンソーシアムの理事を務める当社マイグレーションソリューション部 部長 比毛寛之よりOSSコンソーシアム オープンCOBOLソリューション部会の活動内容について、紹介しました。


(OSSコンソーシアム 理事OSSコンソーシアムオープンCOBOLソリューション部会リーダー 比毛寛之)

「OSSコンソーシアムオープンCOBOLソリューション部会は、2012年に設立。OSS COBOLを技術・ビジネス両面で整備し、基幹システムでのOSS普及・促進を目的に活動している。プロダクトは、下記5つ。GitHubでダウンロードが可能。(https://github.com/opensourcecobol)誰でも利用できるため、是非ダウンロードしてほしい。今後「opensource COBOL 4j」のCOBOL構文の機能強化、性能改善、Javaの可読性向上などを予定している」という話がありました。

 

■5つのプロダクト

・COBOLコンパイラ(Java版) 「opensourcecobol4j」
・COBOLコンパイラ(C版)   「opensource-cobol」
・ESQLプリコンパイラ(Java版)「Open-COBOL-ESQL-4j」
・ESQLプリコンパイラ(C版) 「Open-COBOL-ESQL」
・GnuCOBOL向けパッチ 「gnucobol-osscons-patch」

 

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プログラム02
開発者が語る opensource COBOL

OSSコンソーシアムでは、基幹系システムへのOSS適用と、その鍵となるCOBOLコンパイラopensource COBOLおよび Javaを中間コードとして出力するCOBOLコンパイラopensource COBOL 4Jを公開しています。2023年には、長年海外のコミュニティーでメンテナンスが続けられてきたGnuCOBOLに、日本向けの機能拡張をおこなったGnuCOBOL OSS Consortium patchの提供を開始するなどopensource COBOLシリーズの製品開発に力をいれています。本セッションでは、実際に開発に携わっているコミッターの当社社員メンバーより、opensource COBOL、GnuCOBOL、opensource COBOL4Jについて紹介しました。


(OSSコンソーシアム オープンCOBOLソリューション部会 井坂徳恭)

まず井坂よりC版について処理の実践、データベース連携、最新機能等について説明しました。「opensource COBOLは、COBOLをC言語にトランスレートした後、Cコンパイラでバイナリを生成している。COBOL独特の命令の再現には、専用の関数をライブラリとして提供することによって、Windows、Linux上でCOBOLをC言語に変換している。また、国産の汎用機メーカーの補完機能、内部表現をオプションとして用意しており、すでに業務システムとして多数の動作実績がある。」という話がありました。その後、内部の実装処理についてもデモを交えながら説明しました。


(OSSコンソーシアム オープンCOBOLソリューション部会 坂本優太郎)

続いて、坂本より新しく取り組んでいるJava版についての説明がありました。「opensource COBOL 4Jは、COBOLをJavaにトランスレートし、生成したJavaソースコードをJavaコンパイラでクラスファイルにコンパイルしている。通常Javaで、GO TO文は存在しないが、近しい動きをするように実装している点は大きな特長。また、既存のJavaシステム、WEBAPとの親和性が高い点は、大きな利点となる。」という話がありました。また、質問を多くいただく可読性やJava連携については、デモ用いながら説明しました。

 

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プログラム05
OSSを活用したレガシーマイグレーション

当社が長年推進しているOSSを組み合わせたマイグレーションについて、移行方式のMMS(Mainframe Migration Service)と実行基盤のAJTOOLの紹介、デモンストレーションを行いました。


(東京システムハウス株式会社 マイグレーションソリューション部 島田桃花)

「1995年よりCOBOL資産をオープン環境に移行するマイグレーションサービス(MMS)を提供。独自開発したメインフレーム機能代替フレームワーク「AJTOOL」も活用し、顧客システムのオープン化を支援してきた。当社の特長はCOBOL再活用とJava移行の両方に対応している点。先ほど紹介した「opensource COBOL 4J」を活用することでCOBOL開発者とJava開発者の双方がプログラムを参照し、メンテナンスできる体制が可能となる。当社ではopensource COBOLシリーズのバグ修正や問い合わせに対応する専門チームがある。是非、エンタープライズでの活用を検討してほしい」という話がありました。

 

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資料ダウンロード

【セッション②】

opensource COBOLに関する詳細を紹介しています。シリーズの概要や特長、機能の詳細に加え、これまでお話しする機会が少なかった内部の実装処理についてもまとめています。

・opensource COBOLシリーズの概要
・機能、特長について

ダウンロード

 

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【セッション③】

東京システムハウスが長年推進しているOSSを組み合わせたマイグレーションについて、移行方式のMMS(Mainframe Migration Service)と実行基盤のAJTOOLについて紹介しています。

・OSSを活用したマイグレーションの工程について
・メインフレーム機能代替フレームワーク「AJTOOL」とは
・opensource COBOLシリーズについて

ダウンロード

 

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opensource COBOLシリーズの製品に関するお問い合わせや最新事例、マイグレーションに関するご質問などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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