食品表示業務はAIでどこまで効率化できるのか?- TOREPASが取り組む食品表示DX - 2026年3月19日コラム食品メーカーの品質管理業務の中でも、特に多くの時間と手間を要する業務の一つが「食品表示」の作成と確認です。 原材料表示、栄養成分表示、アレルゲン表示など、商品パッケージに記載する情報は多岐にわたり、法令やガイドラインに基づいて正確に作成する必要があります。 しかし現場では、今もなおExcelや手作業を中心とした運用が多く残っており、担当者の負担が大きい業務となっています。 こうした食品表示業務に対して、近年注目されているのがAI技術の活用です。 TOREPASを提供する弊社でも、AIを活用した新たな業務支援の可能性について検討を進めています。 Contents1. 食品表示業務はなぜ負担が大きいのか2. 食品表示ミスの多くは「転記」と「確認」で起こる3. AIを活用した食品表示業務の可能性4. TOREPASが検討する2つのAI機能5. 人とAIを組み合わせた品質管理へ6. TOREPASが目指す食品表示DX 食品表示業務はなぜ負担が大きいのか 食品表示の作成には、さまざまな情報の整理と確認が必要になります。 例えば原材料表示を作成する場合、原料メーカーから提供される規格書の内容を確認し、必要な情報を整理したうえで、表示ルールに沿った形に整える必要があります。 さらに、完成した表示内容が商品パッケージの版下に正しく反映されているかどうかを確認する作業も重要です。 また、食品表示では単に情報を整理するだけでなく、関連する法令や表示ルールに適合しているかを確認することも欠かせません。 こうした業務の流れの中では、 ・原料情報の確認 ・表示内容の作成 ・法令や表示ルールへの適合確認 ・版下データとの照合 ・複数人によるチェック といった工程が発生し、多くの企業で人手による確認作業が中心となっています。 その結果、業務に時間がかかるだけでなく、転記ミスや確認漏れといったヒューマンエラーのリスクも生まれやすくなります。 食品表示ミスの多くは「転記」と「確認」で起こる 食品表示のトラブルの原因を見てみると、多くの場合は大きな設計ミスではなく、 ・情報の転記ミス ・表記の違い ・チェック漏れ といった、日常業務の中で発生する小さなミスが積み重なって起こるケースが少なくありません。 しかし、食品表示は企業の信頼に直結する重要な情報です。 そのため、多くの企業では慎重なチェック体制を構築していますが、その分、担当者の業務負担が大きくなっているのも現実です。 こうした背景から、業務の効率化とミスの防止を両立する新しい仕組みが求められています。 AIを活用した食品表示業務の可能性 近年のAI技術の進化により、文章の生成や情報整理、データの比較といった作業をAIが支援できる可能性が広がっています。 こうした技術を食品表示業務に活用することで、 ・表示作成のサポート ・表記ルールの整理 ・データの比較チェック といった業務の効率化につながる可能性があります。 TOREPASでも、食品業界の品質管理業務を支援する新たな取り組みとして、AI技術の活用について検討を進めています。 TOREPASが検討する2つのAI機能 現在TOREPASでは、食品表示業務の効率化を目的として、いくつかのAI機能の検討を進めています。 原材料表示AI 原料規格書などの情報をもとに、AIが原材料表示の作成をサポートする仕組みです。 原料情報を整理し、表示ルールに沿った形で原材料表示を生成することで、表示作成にかかる時間の削減や業務の効率化が期待できます。 版下チェックAI 食品表示では、作成した表示内容と実際のパッケージ版下の内容が一致しているかを確認する作業が欠かせません。 版下チェックAIは、表示データと版下データを比較し、表記の違いや記載漏れなどを検出することで、確認作業をサポートすることを目的としています。 人とAIを組み合わせた品質管理へ 食品表示は法令やガイドラインに関わる重要な業務であり、最終的な判断は人による確認が不可欠です。 しかし、AIを業務のサポートとして活用することで、これまで多くの時間を要していた作業の一部を効率化できる可能性があります。 食品業界では、品質管理の重要性が高まる一方で、人材不足や業務負担の増加といった課題も指摘されています。 その中で、デジタル技術を活用した「品質管理DX」の取り組みは、今後さらに重要になっていくと考えられます。 TOREPASが目指す食品表示DX TOREPASは、原料規格書の管理や情報共有を支援するシステムとして、これまで多くの食品関連企業の業務をサポートしてきました。 そして今後は、こうした情報管理の基盤にAI技術を組み合わせることで、食品表示業務のさらなる効率化と品質向上を支援していきたいと考えています。 食品表示業務は、企業の信頼を支える重要なプロセスです。 だからこそ、人の確認とデジタル技術の強みを組み合わせながら、より安全で効率的な業務環境を実現していくことが求められています。 TOREPASでは、今後も食品業界の品質管理業務を支援する新しい取り組みを進めていきます。