食品業界における品質管理システム導入の重要性とその効果 (後編) 2024年12月2日コラム 前編では、食品業界における品質管理システムの導入がもたらすメリットと、その具体的な効果について紹介しました。 今回の後編では、商品規格書や原材料管理システムの必要性、システム導入による効率化ポイントについて詳しく解説します。また、品質管理を支える「TOREPAS」「TOREPASBANK+」についてもご紹介します。 Contents1. 商品規格書と原材料管理システムの必要性2. システム導入による効率化ポイント3. 品質管理を支える「TOREPAS」「TOREPAS BANK+」 商品規格書と原材料管理システムの必要性 商品規格書は、製品の品質や安全性を保証するために欠かせない文書であり、各製品の成分や製造方法、品質基準が記載されています。しかし、紙ベースでの管理では、情報の検索や更新に非常に手間がかかり、誤りや漏れが発生するリスクがあります。 ここで役立つのが、商品規格書データベースおよび原材料管理システムです。これらのシステムを導入することで、商品規格書をデジタルで管理でき、必要な情報を迅速に検索・更新することが可能となります。また、原材料の管理システムと連携することで、製品に使用される原材料のトレーサビリティが確保され、万が一の事態にも迅速に対応できる体制が整います。 システム導入による効率化ポイント 従来の手作業で行っていた品質管理をシステムの導入することによって、各製造段階でのデータをリアルタイムで収集・分析できるため、製品のトレーサビリティが強化され、問題が発生した際の迅速な対応が可能となります。その結果、製品のリコール率が低下し、顧客満足度が向上するという効果が期待されます。 また、定期的に見直しされる食品関連の法改正にも対応するために、Excelベースの管理をやめ、データベースに商品情報を集約することで、規格書の管理業務が大幅に効率化できます。これにより、新製品の開発サイクルを短縮することことにもつながります。 さらに、データベースの活用により社内の情報共有がスムーズになり、業務の重複やミスの減少にもつながります。原材料管理システムを導入することで、仕入れから製品の出荷までの全過程を追跡可能とし、消費者の安全確保および信頼獲得にもつながるでしょう。 品質管理を支える「TOREPAS」「TOREPAS BANK+」 食品業界における品質管理の重要性が高まる中で、品質情報および原料規格書の管理は企業にとって不可欠です。 前編からご紹介していたような“属人化”、“業務効率を向上したい”、“万が一の事態に対応できる体制を整えたい”などの課題をお持ちの場合はシステムを活用することで、解消することができます。 そこで紹介するのが、「TOREPAS」と「TOREPAS BANK+」です。 「TOREPAS」は、商品情報をクラウドで一元管理し、業務の効率化・自動化を実現するデータ活用ツールです。品質保証・品質管理部門の抱える課題である情報検索の手間や原材料表示作成の時間削減、情報の自動アップデートをサポートします。 「TOREPAS BANK+」は、クラウドを活用して原料規格書のやり取りや管理を行うサービスです。煩雑になりがちな規格書の管理を一元化し、情報整理の効率化を実現します。これにより、管理工数が削減され、担当者の負担が軽減されるだけでなく、社内外での情報共有をスムーズに行う事ができます。 後編では、商品規格書と原材料管理システムの必要性や「TOREPAS」「TOREPAS BANK+」の導入による課題解決について解説しました。これらのシステムを効果的に活用することで、食品業界における品質管理が効率化され、消費者からの信頼向上にも寄与する取り組みを推進できるでしょう。