Customer success株式会社DSR様

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旧システム概要 システム内容 共済団体内役職員向け共済システム
移行対象機種 ACOS4
資産規模 COBOL 340本
JCL 130本
画面定義体(MFDL) 50本
簡易言語(ALPS) 180本
COBOL/ Sマクロ 130本
DB(RIQS) 80DB
システムの特長 契約件数は比較的少ない(約10万件程度)
機能的には、新契約、保全、支払、請求/収納、精算(営業支援系や数理系は無)
自家共済制度と他社商品の組合せのため、規模の割に把握すべき業務が多い
商品の特性上、商品改定があまり実施されないため、システムが陳腐化しにくい
業務から見直し、2003年に稼動開始したシステムのため、まだ余命が長い
福利厚生の一環のため、メイン業務の基幹システムほど予算が潤沢でない
マイグレーションの目的 ①メインフレームのリースアップに伴う撤去 ②ランニングコストが高額 ③システムの内容に対してメインフレームはオーバースペックであった

ReasonsMMS選定理由

移行要件 メインフレームのリースアップまで(約7ヶ月間)に撤去が完了すること
ランニングコストも考慮したTCO削減が可能であること
他候補との比較 期間 TCO
MMS
再構築 × ×
リプレース ×
MMS選定のポイント 他の手法と比較し、スケジュール及び技術面のリスクが小さい
ランニングコストも考慮した場合するとコスト削減が可能

solutionsマイグレーションにおける課題と対策

別システムにて使用していたサーバーの流用が前提

致命的な性能問題でない限り、性能問題を運用でカバー(JOBの組み換え、業務スケジュールの見直し)

システム部門は本件への支援は不可能

運用テストや稼動切替時の体制及び稼動後の保守に不安

既存システム保守を担当していたSE部隊が継続してサポートすることで不安を解消

運用テストフェーズからユーザにも参加して頂くことで、稼動後の運用に関する不安を解消

撤去期限まで7ヶ月と極めてタイトなスケジュール

万一に備え、9月末~10月の運用サイクルを見直し、最大で20日のバッファを確保

オンライン画面系については、機能を統合して画面数を圧縮。
さらにVB.NETでの開発とすることにより(リライト)、オフショア開発が可能となり、
工期及びコストを大幅に圧縮

東京システムハウスのリソース変換ツールにより短期間で高品質なマイグレーションが実現できた

Migration method各種資産移行方法

Scheduleマイグレーションスケジュール(実績)

Success factorsマイグレーション成功の要因

業務知識、運用携帯の把握

現行システムの事務設計~システム開発~保守までを大和ソフトウェアリサーチ様が担当されていた

⇒業務知識、運用形態を熟知

お客様の協力体制

結合テストフェーズよりお客様を積極的に巻き込んで実施できた

東京システムハウスの全面的な協力体制

マイグレーションツールの変換精度の高さ

AJTOOLなど、マイグレーションに適したツールの提供

resultマイグレーション後の効果

  • メインフレーム継続使用と比較し、推定約1000万円/月のコストダウン
  • メインフレームでの運用と比較したサービスレベルの低下が最小限にとどまった
  • 処理性能の維持

Future今後の可能性

● COBOL技術者の活躍の場がオープン系にも拡大

オープン系COBOL+RDB(Oracle、SQLserver)の組み合わせであれば比較的取組み易い
AJTOOL製品群のAJ_JCLを採用することにより、メインフレームJCLライクな記述方法にてJOB制御が可能

● オープン系COBOL(Micro FocusCOBOL及びPro*COBOL)のパフォーマンスの高さ

DBへのアクセス部品(今回はRDBMSとの親和性を考慮して、Pro*COBOLにて作成)のチューニングを実施することで、メインフレームでの大量データ処理性能と遜色ないレベルのパフォーマンスが得られた。
Micro FocusCOBOLがネックとなるパフォーマンス問題は皆無

● オープン系システム基盤とCOBOLの組み合わせによる高コストパフォーマンスの開発

メインフレームと比較すると格段に安価なオープン系システム基盤
他オープン系言語プログラマーに比べて、安価で良質なCOBOLプログラマーの調達が可能